osCommerceの機能

「osCommerce」の機能

　では、「osCommerce」のお客様側からは見えない、便利な機能を具体的に紹介しましょう。

　まず、ブラウザより、ログインして、このような「管理メニュー画面」から、必要な内容を設定したり、入力したりします。詳しくは日本語の「運用マニュアル」などもありますので、そちらをご覧いただくとして、主な機能のご説明をいたしましょう。

リアルタイムな在庫管理機能

　「osCommerce」では、在庫数量の入力が可能になっており、それが、リアルタイムでショップ画面に反映されます。例えば、ケイズガレージは古本屋さんなので、通常商品は一点です。もし、あなたが、何か一冊注文すると、その時点で在庫がなくなり、ショップ画面に表示されなくなります。また、新品の場合でも、在庫数量を入力しておくと、在庫が切れた場合に、非表示にしたり、「取り寄せのため、納期が掛かります」という表示を出したりすることが可能です。

ブラウザからできる商品登録機能

商品の内容については、HTMLの知識がなくても、ブラウザから簡単に新規入力・訂正・削除が可能であり、多品種の商品入力等がワープロ入力程度の技術しかないアルバイトでもできてしまいます。また、メーカーが、その商品の詳しい内容の掲載されたWebページを作成している場合、商品画像から、指定した他サイトへのジャンプも可能です。
また、色やサイズなどのバリエーションのある商品についても対応しています。

顧客管理機能

　「osCommerce」では、注文後の商品発送や納品管理のために必要な、お客様の住所・氏名・メールアドレスなどのデータを登録します。入力は、最初の画面か、実際に注文する段階で表示される登録画面から、お客様がパスワードを決めて入力するしくみになっています。また、このデータは、「osCommerce」とは独立したRDB(通常は、同じくオープンソースのMySQL)で管理されますから、もし、例えば請求・入金管理など、もっと高度な機能を追加しようとした場合でも、対応することができます。一般的な案内メールなどの送信機能は当然もっています。

支払い設定機能

　標準で、カード決済・銀行振込先払い・後払い・代引き決済など、通常使用するほとんどの支払い方法を設定できますし、ある特定の方法だけに限定したり、お客様が自由に選んだりすることもできます。それらの設定は、ブラウザからコントロールできる管理メニュー画面に盛り込まれており、プログラムを修正する必要はありません。

発送設定機能

　発送設定についても、すでに日本語版の標準プログラムの中に、郵便、各種宅配便などの選択肢が用意されており、また、商品データに重量を入力しておけば、注文内容に従って、送料の計算もしてしまいます。
　また、注文された内容も管理画面から確認して、発送チェックをすることで、お客様へ発送済み通知メールが自動送信され、希望すれば、お客様がブラウザから、発送状況の確認をすることもできます。
　合わせて、納品書と発送票の印刷もしてしまいます。(フォーマットを変更する場合はプログラム部分を修正することになりますが、専用伝票への印刷などのカスタマイズもある程度可能です。)

税率設定機能

　消費税の設定が自由にできます。

多言語対応

　もしも、海外との取引があるのであれば、「osCommerce」は最適です。現在、日本語、英語などの商品データが複数同時に登録できます。もちろん、通貨や税率などの設定も各国のものが用意されています。

セキュリティ対策

　もちろん、セキュリティ対策も十分なものが搭載されています。複数人数が運用する場合でも、そのログイン制限やログ情報まで確認できます。

以上、主なものだけあげましたが、その他、バナー管理・ショップでの表示内容の設定・特価商品価格の設定・レビュー作成機能など豊富な機能が用意されています。
むしろ、全部をちゃんと使いこなす、ということのほうが大変かもしれません。最近のワープロソフトに搭載されている全部の機能を使える人が少ないのと同じですね。標準的な某アメリカ製ワープロソフトみたいに、不必要なまでに多機能、というほどではないですし、実際の運用では、必要な部分を最初に設定してしまえば、後は知らなくてもいい部分がかなりあります。