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世界中で使われているオープンソースEコマースアプリケーション「osCommerce」

   osCommerce使い方のツボ

-CONTENTS-

イントロダクションと
プロフィール

「osCommerce」を
採用した理由

「osCommerce」を
使ってみた結果

オープンソースとは

「osCommerce」について

「osCommerce」の機能

「osCommerce」
使い方のツボ

ケイズガレージの提案


「osCommerce」使い方のツボ

「プログラムソースの日本語部分以外はヘタにさわらない」

「必要に応じて、トップページや説明のページは別に作ってリンクする」

「初期セットアップだけは、ちゃんと相談してから、お金を払ってプロに頼む」

「自分で手に負えなくなったときの泣きつき先を確保する」

「変更したところはすべて記録しておく」

「ネットショップのオープン前にひととおり動かしてみて、業務フローと表現の変更部分をはっきりさせてから作り込む」

言ってしまうとこれだけです。ね、少々コンピュータ・スキルに自信がなくても大丈夫だと思いませんか。それに、一番気になる費用のことも、これで大体予想がつきますよね。

 それから、最も重要なポイントですが、「osCommerce」はあくまでも、商品を展示し、受注・発送管理を行うためのツールに過ぎないことを理解することです。ネットショップを立ち上げたとしても、集客、広告宣伝、情報の提供、新規顧客の開拓、リピーターの確保といったことは、別途考えて行動する必要があります。これらは、ネットショップ・システム構築とは別の問題です。そのような点からも、「osCommerce」に必要以上に手を入れるのではなく、同じサイト内に、ショップのプロフィールや、関連情報の提供、リンク集、利用ガイダンスなどを、まったく別のページとして自由に作成し、「osCommerce」と連動させるほうがよいでしょう。そのほうが、「osCommerce」のソースをカスタマイズするよりは、表現や内容変更の自由度も増し、ずっとコストも少なくて済むはずです。
 また、「osCommerce」の機能も、そのまま使用するのではなく、特価商品設定やレビュー、ベストセラーなどは、表現と記載内容を変えることで様々な活用方法も考えられます。

 それから、もうひとつ重要なことは、「osCommerce」の、アップデートやバージョンアップのことを考えておくことです。

 「osCommerce」は日々進歩していますし、それまで発見されなかった不具合が発見されたりして、基幹部分のソース・コードに修正がはいることがあります。「osCommerce」の場合、頻繁にアップデートが発生する、某アメリカ製メジャーOSのように、インターネットに接続して、自動的にインストール・プログラムが動いてやってくれるわけではないので、自分が手作業でやらなくてはいけません。従って、自分で変更した部分はちゃんと記録して、わかるようにしておく必要があります。その点からも、上記の鉄則が重要となるわけです。まあ、特に不自由がなければ、めったにアップデートすることはないと思いますが。


では、「osCommerce」を利用する場合に陥りがちな悪いパターンの代表的なものをふたつ、ご紹介します。

悪い例、ひとつめ

 この程度なら、ホームページ作成経験もあるし、自分でも何とかできるだろう、この際、PHPやRDB、はては、Linuxをマスターして自前サーバーにしてしまおう。そうすれば、外部に払うお金がいらないじゃないか、という考え。

 もし、あなたが、プログラマーとして仕事をしたいのでなければ、やめたほうがいいです。できれば、しくみがわかっているに越したことはないですが、技術習得のためにかけるコストを考えると、他でも同じような仕事をして回収しないと、ぜったいワリがあいません。私自身、試しに、PHPの入門書を片手に「osCommerce」のソースを全部読もうとトライして確信しましたから。(お前が悪いパターンにハマっていて言うなよ、っていうツッコミはご容赦を。だから、こうやって、ささやかながら元をとろうとしている訳で、・・・・じゃなかった、ボランティア精神溢れる「osCommerce」の普及への努力をしている訳です。)
それに、プロからみると、こういう客がもっともやっかいです。なまじ知っているので、どうでもいいところに口出しをされるので、プログラマーからはいやがられます。まして、他人の作ったシステムを修正するぐらいなら、一から自分で作ったほうが速いことも多いものです。プロの技術者が最も嫌がることのひとつが、レベルの低いプログラム・ソースを読まされる、ということは覚えておいたほうがいいと思います。つまり、あなたが作ったシステムは、自分で最後まで面倒を見なければならない、と覚悟しましょう。結局、ネットショップがやりたいのか、コンピュータをさわりたいのか、どっち、ということです。
特に、この場合、たいてい、上記のアップデートで痛い目にあうことになります。

悪い例、ふたつめ

 「コンピュータはよくわからん。以前、ホームページを作らせた小さいソフトハウスがあるから、タダだという「osCommerce」とやらを使わせて、そこに安く、ネットショップ作らせよう。まあ、入力ぐらいはバイトの店員にやらせればいいや。後で何か出てきたら、クレーム扱いでやらせてしまえ。」

 私自身、企業規模の大小は問わず、このパターンで、今までどれだけ多くの不幸なクライアントとエンジニアを見てきたことか・・・・。
こういうつもりで「osCommerce」を使うと、せいぜい一年もすれば、しかたなくサポートのための多額の追加費用を払うか、頼んだソフトハウスとケンカして他の会社に依頼して、やっぱり高いお金を払うか、ネットショップ自体をやめるか、のどれかになることは、経験上、まず間違いないでしょう。

 「osCommerce」を採用する場合で、一番重要なことは、「コンサルテーションも含めて、最初のサイト製作費用以外のサポートに、ちゃんと費用をかけられるか」です。なぜなら、もとになるソースは無償で使える訳ですから、オーダーメイドの場合では、とかくいいかげんになりがちなプログラミング以外の部分のコストをちゃんと認識してかからないと、うまくゆきません。

  それから、プログラムが書けなくてもいいですから、最低ひとりは、多少はパソコンを触れる人がお店に必要です。でなければ、「osCommerce」を使うにしても、ネットショップの運営自体をすべて外注してしまう事をおすすめします。

 また、このパターンで最も重要で、大抵、見落とされてしまうことがあります。それは、「プログラマーは、あなたのお店の仕事を知らない」ということです。

 つまり、コンピュータとプログラムと、「osCommerce」を知ってる人間と、商品の特徴や業界習慣などの商売の内容を知っている人間、そして、ネットショッピングやマーケティングを理解している人間の三人が、できれば事前にちゃんと相談してシステムを作らなければ失敗する、ということです。もちろん、そこにはプログラミング作業と同じように、本来はそれ以上に費用が必要だということを認識しましょう。「こういう部分は、コミコミでサービスだろ。」という、オーダーメイドの受託ソフト開発的悪しき発想が、冒頭の考えの根底にあるのです。

このような悪しきパターンに陥らず、多くの人が上手く「osCommerce」を利用できるように、オープンソースの精神にのっとって、ケイズガレージとして、どのようなお手伝いができるだろうかと考え、次章にて、ご提案を用意してみました。


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